blogを始めてみたは良いが、特に書き綴る話も無い。
まあ、趣味では有るがFlash作る人なので、ソレらしい話でも語れればいいのだが、
大して技能の無い私程度では語るどころか騙る事になりかねない。
そんな訳で取り敢えず何かしら適当に書くのです。
書を捨てよ、町へ出よう。と言ったのは寺山修司だったか。
とは言えこの連日の猛暑、町へ出た日にはアスファルトの照り返しと
クルマの排気ガスに、室外機の吐き出す熱風・・・。
風が吹いたと思えば台風で、おまけに洪水まで洩れなく付いて来る始末。
とてもじゃないが町に出たくは無い。
そこで捨てた筈の書を一人照れながら拾う訳です。
「殺意は砂糖の右側に」 著者・柄刀 一
タイトルだけで買いました。
このセンスは正直羨ましい。
こんなのを考え付く柄刀氏に、胡椒一抓み分の嫉妬を振り掛けたい位だ。
内容はトリックミステリーでストーリー続きの短編集。
島育ちで世間知らずの天才青年・天地龍之介がその頭脳と天然振りを遺憾なく発揮して
降掛かる難事件を解決していくと言う、多少有りがちな話である。
とは言え面白いので、町へ出たくない人は読んでみても良いと思ったが、
持ってなければ町へ出なくてはならないな、と今更気が付いた。
書を求め 町へ出よう